LibreOffice 6.2リリース、およびLibreOffice Asia Conference 2019のお知らせ

Posted by Takeshi Abe Takeshi Abe
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The Document FoundationよりLibreOffice 6.2をお知らせします
ノートブックバーによるこれまでにない柔軟な使い勝手を提供します

企業レベルの配備のため、そして揺るぎのない生産性を求める多数のユーザーのために
LibreOffice 6.1.5もリリースされました

2019年2月7日、ベルリン - The Document Foundationはノートブックバーを備えた
LibreOffice 6.2がリリースされたことをお知らせします。ユーザーインターフェイス
に対する斬新なアプローチを形にした自由なオフィススイートのメジャーリリースと
なります。MUFFINというコンセプト[1]に基づいた、使い勝手に関してあらゆるユーザー
の好みを満たし、かつさまざまなスクリーンサイズに対応するすことが可能なオプション
を提供します。

ノートブックバーはタブ、グループ、およびコンテキストという3つの形態で利用でき
ます。それぞれがメニューの配置について異なるアプローチを採用しており、従来から
のツールバーおよびサイドバーを補完します。タブ型のものはプロプライエタリな
オフィススイートから移行したユーザーにとって馴染みのあるUIを提供することを
目指し、主にサイドバーなしで利用されることを想定しています。
グループ型では"第一レベル"の機能にワンクリックで、"第2レベル"の機能には
2クリック以下でアクセスできるようになります。

デザインコミュニティはさらにアイコンテーマに重要な変更と改善を加えました
(特にElementaryおよびKarasa Jaga)。

LibreOffice 6.2の新機能および改善された機能:

* ヘルプ機能では、語彙のキーワードをより素早くフィルタリングします。
  入力中の検索語句をハイライトします。
  選択されたモジュールに基づいた結果を表示します。
* コンテキストメニューが整理され、オフィススイートのどのアプリケーションでも
  より一貫した形になりました。
* 特にサイズの大きい文書について、変更の追跡機能の速度性能が劇的に向上しました。
* Writerでは、表計算シートのデータを(単にオブジェクトとして挿入するだけでなく)
  表にコピーできるようになりました。
* Calcでは、回帰ツールで多変量の回帰分析ができるようになりました。
  さらに、もっと多様な統計量が解析結果として出力できるようになりました。
  そして、新しく加わったREGEX関数により、正規表現でテキストの一致を判定し、
  置換も可能になりました。
* ImpressとDrawにおいては、コントロールポイントをドラッグすることでアニメーション
  のモーションパスが変更できるようになりました。さらに、2つのテキスト関連の描画
   スタイルが加わり、Drawに表の書式メニューが加わりました。
* このオフィススイートのクラウド版であるLibreOffice Onlineにも多くの改善がなされ
  ています。モバイルデバイス上では、ユーザーインターフェイスが簡素化され、
  応答性がより良くなり、オンスクリーンキーボードも刷新されました。

これまでのどのLibreOfficeのメジャーおよびマイナーリリースでもそうであったように、
プロプライエタリなファイル形式との相互運用性も同時に改善されています。
Microsoftが廃止扱いとした古いファイル形式を含むオフィス文書の互換性を高めています。
図表とアニメーションが集中的に改善され、また臨機応変な暗号化やHMAC検証など文書の
セキュリティ面も改善されています。

LibreOffice 6.2の新機能はコードを貢献する方々の大きなコミュニティによって
開発されています。コードのコミットの74%はTDFのAdvisory Boardに名前を連ねる
CollaboraやRed Hat、CIBといった企業に雇用された開発者と、ミュンヘン市やSIL
といった組織からの貢献者によるもので、残りの26%は個人の貢献者からのものです。

さらに、世界中から集まった個人のボランティアのコミュニティが、品質管理やソフトウェア
のローカリゼーション、ユーザーインターフェイスや使い勝手のデザイン、ヘルプシステム
やドキュメンテーションの編集にあたっています。また、各地域において自由な
ソフトウェアやオープンな標準を推進する方々が活動しています。

LibreOffice 6.2の主な新機能を紹介する動画がYouTubeでご覧いただけます:
https://www.youtube.com/watch?v=6HUnR5IoAQk

大企業クラスの配備のためのLibreOffice 6.1.5

The Document FoundationはLibreOffice 6.1.5もリリースしました。これは数ヶ月に
渡って修正をバックポートした成熟したバージョンであり、個人の生産性が第一の目的
であるため新機能よりも安定性が重視されるような大企業クラスの配備に適しています。

業務のためにLibreOfficeを配備する大企業は、認定された専門家
(https://www.libreoffice.org/get-help/professional-support/)
からソフトウェアサポートや移行、トレーニングといった付加価値サービスを受けること
をお奨めします。かつ、TDFのAdvisory Board
(https://www.documentfoundation.org/governance/advisory-board/)
のメンバーである企業が提供しているLibreOffice LTS(長期サポート版)を採用すること
をお奨めします。

認定された専門家のエコシステムからサービスを調達したり、LTSを購入することは、
LibreOfficeを多数のデスクトップに配備する組織にとって最善のサポートの選択肢です。
それだけでなく、これらの活動はLibreOfficeプロジェクトに改善という形で
ソフトウェアとコミュニティに貢献され戻ってくる好循環となり、ユーザーを含む全て
の関係者にとって利益となります。

LibreOffice 6.2およびLibreOffice 6.1.5を利用するには

LibreOffice 6.2とLibreOffice 6.1.5は今すぐwebページからダウンロードしてご利用
いただけます:
https://www.libreoffice.org/download/
(訳注: 日本語のダウンロードページは https://ja.libreoffice.org/download/ です。)
LibreOffice Onlineの最新版のビルドもDockerイメージとしてリリースされています:
https://hub.docker.com/r/libreoffice/online/

LibreOffice Onlineは基本的にサーバーサービスであり、クラウドストレージ
とSSL証明書とともにインストールされ構成されるべきものです。
ISPが提供するクラウドサービスや、企業および大規模組織でのプライベート
クラウドのための要素技術とお考えください。

LibreOfficeのユーザーおよびフリーソフトウェアに賛同する方、コミュニティの
メンバーは、寄付することによってThe Document Foundationを支援できます:
https://www.libreoffice.org/donate

LibreOffice 6.2はDocument Liberationプロジェクト
https://www.documentliberation.org
による文書変換ライブラリの上に構築されています。

報道資料

報道資料はこちらにあります:
https://tdf.io/lo62presskit

[1] https://blog.documentfoundation.org/blog/2016/12/21/the-document-foundation-announces-the-muffin-a-new-tasty-user-interface-concept-for-libreoffice/

ブログ記事へのリンク:
https://blog.documentfoundation.org/blog/2019/02/07/libreoffice-6-2/

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LibreOffice日本語チームからのお知らせです。
今年5月25日(土)、26日(日)の2日間にわたりLibreOffice Asia Conference 2019を
東京で開催予定です。
近年アジアにおいてLibreOfficeへの注目度が高まっており、満を持してLibreOfficeの
ユーザーと貢献者、さらにThe Document Foundationのメンバーが集まって情報共有
し議論する場として、アジアで最初のLibreOfficeだけのための国際カンファレンス
が開かれることになりました。
アジア各地から参加するスピーカーによる英語のセミナーだけでなく、日本語の発表
も予定されています。そして、LibreOfficeでのビジネスをご検討頂いている方向けの
ワークショップや、国内初となるTDFの公式認定ワークショップ、さらに開発者向けの
ハックフェストも企画されています。
例年のLibreOffice Kaigiを超えてさらに一層充実した内容となる見込みです。
詳細は今後決まり次第お伝えしますので、ぜひお見逃しなく。

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以上のうちの前半部分は、announce@documentfoundation.orgで配信された
アナウンスの日本語訳です。
原文:
https://listarchives.documentfoundation.org/www/announce/msg00318.html

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